在米ぐうたら主婦の日常

CR-1取得までの道のり&アメリカ生活

ESTA入国で結婚!?

注!こちらの記事は私の経験をもとに書いています。結婚の手続は後々のVISA申請に影響してきますので、ご自身で比較検討の上、慎重に判断して下さい。

 

CR-1申請の記事が一段落したので、今回はもう少し遡ってアメリカで結婚をした時の手続きについて書いていこうと思います。

 

 

 

私たちは2014年にアメリカで結婚手続きをしました。アメリカ⇔日本間での遠距離交際をしていた私たちですが、将来、どちらの国に住むにしろ国際結婚は手続きに時間が掛かります。出来ることから進めていこう、ということで私がアメリカを訪問する時に結婚の手続きをすることにしました。

 

婚約者VISA、配偶者VISAを比較してグリーンカードまでセットになっている配偶者VISAのシンプルさに惹かれたのもこの方法を選んだ理由のひとつです。

 

VISA無しで結婚!?

まず、ESTAでアメリカに入国し結婚をすることについてです。これは法律的に問題ありません。しかし90日を超えてそのままアメリカに滞在するのはNG!!結婚しただけではアメリカに合法的に滞在は出来ません。不法滞在になってしまいます。一度帰国してVISAを取得する必要があります。以前はESTAで入国しそのままAOS申請が許可されるケースもあったようですが今は難しくなっているようです。

 

私のように一度帰国するパターンであっても、入国審査時に結婚することが発覚すれば不法滞在を疑われ入国を拒否されることもあります。なので往復チケット、職場の在籍証明、日本での住所など日本に帰国します!不法滞在しません!という意思を証明することが大切です。

 

また無事に入国出来て結婚できたとしてもその後は別居婚状態となり、それがVISA申請時にどのように判断されるかはケースバイケースです。私たちの場合は結果的に上手くいきましたが、色んな方法を比較して慎重に判断して頂ければと思います。

 

アメリカでの結婚手続

では実際に結婚の手続についてです。アメリカでは結婚する州でmarriage lisence(結婚許可証)を取得してから、神父の立会いのもとで結婚式を挙げる必要があります。

 

①marriage license取得

marriage licenseは結婚する州の市役所で申請します。結婚する2人本人が直接出向き、IDを提示。

 

ここで結婚後の氏名を決めます。アメリカでは夫婦別姓も可能です。また夫婦どちらかの姓をミドルネームにしたり、夫婦の姓をくっつけたりと融通が利くので考えるのが楽しいですね。(私は旧姓をミドルネームに、夫の姓をラストネームにしました)

 

州によってはwaiting period(待機期間)が定められていてlisenceを取得してから一定期間(24時間〜5日)経たないと結婚式を挙げられません。私たちが結婚した州は待機期間なしでした。

 

・結婚できる年齢

・licenseの有効期限

・待機期間の有無

・血液検査の要否

・証人の要否

・申請料

 

が州によって違うので注意。

 

②marriage ceremony

marriage licenseを取得したら神父、もしくは資格を持った市役所の役員の元で結婚式を挙げます。私たちの州は証人が2人必要でした。神父、証人のサインを貰ったlicenseを市役所に提出して無事に結婚が成立します。

 

③marriage certificate入手

結婚が成立したらmarriage certificate(結婚証明書)を貰います。希望した分のコピーを発行して貰えるので合計3部取得しました。確か一部につき$20くらいだったと思います。コピーの発行には時間が掛かったので、後日、夫が日本に発送してもらいました。VISA申請時やパスポートの名前変更などに使いました。

 

各州の要件

いくつかの州を抜粋してみました。州民とそれ以外で条件が違ったり、年齢ごとに定められていたり。有効期限も10日~1年とバラバラ。どういう基準でルールを決めているのか興味深いですね。

 

同じ州内でも手続きする郡によって要件が違うこともあるようなので、市役所のHPにてご確認くださいませ。

 

  有効期限 待機期間 血液検査 証人 申請料
arizona 12ヶ月 なし なし 2人 $83
california 90日 なし なし 1~2人 $35~$100
florida 60日 州民→3日
州民以外→なし
なし 不要 $93.50
hawaii 30日 なし なし なし $60
illinoi 60日 24時間 なし なし $30~50
michigan 33日 3日 なし なし 州民→$20
州民以外→$30
montana 180日 なし 50歳以下の女性は風疹の検査 なし $53
oklahoma 10日 18歳未満→72時間
18歳以上→なし
なし 2人 $50

 

 

 

ポイント

•marriage license取得時、SSNはありませんでしたが大丈夫でした。外国人は無くて大丈夫のようです。

•marriage license申請時、市役所でPCに情報を入力するのですが、日本の郵便番号のケタ数がアメリカと違いエラーが出て手こずりました。結局00000で入力しました。役所の人は融通が効かずに「出来ない」の一点張りですが「空欄では申請できないか、00000にしたらどうか」と粘ってやってもらいました。

・marriage licenseは居住している州でなくても発行できます。短期滞在中に結婚したいけど待機期間が長くて滞在中に間に合わない…という場合は待機期間のない州で取得、結婚するのもありです。(結婚式はlicenseを取得した州で挙げなければなりません)

・marriage certificateはVISAの手続きや日本で婚姻届けを出す際に原本を提出する必要があるので、多めに取得しておくといいです。

 

日本は婚姻届を提出するだけで結婚できますが、市役所に2度も行ったりとなかなか時間と手間の掛かるアメリカでの結婚手続き。アメリカは戸籍制度がないので重婚や偽装結婚を防ぐ為にこの様な仕組みになっているのかな、と思いました。

 

アメリカと言えばベガス婚を思い浮かべる方も多いと思います。ラスベガスではドライブスルー挙式スカイダイビング挙式など個性的な結婚プランがあるみたいですね。またオンラインでmarriage licenseの事前申請が出来たりと婚姻手続がお気軽にできることから「結婚の聖地」と呼ばれ、世界中のカップルがネバダ州を訪れていてるのも納得です。

 

当時の記憶を辿りながら書いていて改めて日本とアメリカの結婚文化の違いに気付かされ面白いなと感じます。

 

アメリカで結婚した後は、日本で婚姻届を出す手続きも待っています。これについては次回の記事で書いていこうと思います。