国際結婚した際のパスポートの別姓表記
前回、国際結婚後に日本での苗字をどうするかについて書きました。今回はパスポートの表記について書いていきます。
パスポートの別姓表記とは?
パスポートの氏名は戸籍上のものと一致している必要があるので、結婚後に苗字が変わったら変更の手続きをしなければなりません。私は日本では旧姓を使用、アメリカでは夫の苗字を使用することにしました。この場合はパスポートの表記は変更できないのでしょうか?
実は例外的に、外国人と結婚した場合は外国姓をカッコ書きで併記することが出来ます。
ただし、別姓表記はあくまで例外的な対応なのでICチップの情報には含まれずあくまでパスポートの顔写真のページにカッコ書きで表記されるだけになります。
別姓表記以すると以下のようになります。
姓/Surname
YAMADA (SMITH)
名/ Given name
HANAKO
別姓表記は必要?
国際結婚において別姓表記は強制ではありません。私は旧姓を使い続けることにしたため、日本での身分証も全て日本の苗字です。夫婦の証明として戸籍謄本やmarriage certificateを持ち歩かなくても良いように、又、その後のVISA申請において夫婦の証明をひとつでも増やすためにパスポートは別姓表記をすることにしました。
逆に、戸籍上は外国姓にしたけど、仕事などで旧姓を使用していてパスポートにも旧姓を記載したい…という場合も理由が認められれば例外的に別姓表記が可能だそうです。この場合は審査が必要だそうで必ず許可されるとは限らないようです。
パスポートの変更方法
パスポートの変更方法には切替申請と変更申請の2つあります。どちらの場合でも旧パスポートは失効となり新しい旅券番号で新しいパスポートが発行されます。パスポートの有効期限の残存期間によって変更方法を選ぶと良いです。
①切替申請
新たに有効期限が5年または10年のパスポートを発給する。
5年 11,000円
10年 16,000円
②変更申請
残りの有効期限を引き継いだパスポートを発給する。
変更手数料 6,000円
①の場合は旧パスポートの有効期限は切り捨てとなり、②の場合は有効期限がそのまま引き継ぎとなります。パスポートの有効期限が半分以下の場合は①の切替申請の方がおススメです。
(2018年10月時点で2020年5月まで有効のパスポートを持っている場合)
①切替申請
5年 11,000円→2023年5月まで有効のパスポート
10年 16,000円→2028年10月まで有効のパスポート
②変更申請
6,000円→2020年5月まで有効のパスポート
必要なもの
・申請用紙
・戸籍謄本
6ヶ月以内に発行したもの。
・パスポート用の写真
6ヶ月以内に撮影したもの、45㎜×35㎜。
・旧パスポート
新しいパスポートを受け取る際に無効印(VOID)を押して返却してもらえます。
・marriage certificate
別姓のスペルの確認の為。原本を持参しましたが返却してもらえました。
・夫のパスポートコピー
上記だけでもOKですが念の為持参しました。
ポイント
・切替申請をする場合は、パスポートの有効期限が無駄にならないように可能なら有効期限ギリギリで手続をしましょう。
・都道府県にもよりますが新しいパスポートを受け取るまでに1週間ほどかかります。旅行を予定している方は計画的に行いましょう。
・旧パスポートは処分してもらうことも可能ですがVISA申請の際、過去の渡航歴などを確認したりするのに必要になることもあるので受け取っておきましょう。
・別姓表記されたパスポートで航空券を購入する場合、姓の欄にYAMDA(SMITH)まで入力しようとすると文字数が多すぎて出来ないことがあります。その場合、カッコ書きの別姓は入力しないで大丈夫です。私はこの方法で大丈夫でしたがこれは航空会社によるかもしれません。パスポートと航空券の名前が違って搭乗できないということが無いように、ご利用の航空会社にお問い合わせすることをおススメします。
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