在米ぐうたら主婦の日常

CR-1取得までの道のり&アメリカ生活

VISA取得(IR-1)まで【②NVCプロセス】

注!こちらの記事は私がVISA申請を行った2016年の経験をもとに書いています。移民法・申請方法は頻繁に更新されます。申請の際は、必ずご自身でUSCIS、NVCのHPで最新情報をご確認をお願いします。

 

前回はUSCISへ請願書を送るプロセス について書きました。

次のステップはNVCです。

 

 

NVC

USCISでの請願が無事に承認されるとケースはNVC(National Visa Center)に送られます。私たちは承認されるまでに7か月掛かりました。VISA申請において一番先が見えずに長~~い待ち期間でした。

前回のUSCISでは婚姻関係の正当性をメインに審査、NVCではバックグラウンド審査に加え、移住後に生活していける経済力が米国籍者にあるか(私たちの場合は扶養者となる夫)を重点的にチェックします。ここでは夫のファイナンス関係の書類集めがカギとなります。

ケースがUSCISからNVCに無事に移送されるとwelcome letterというお知らせが届きます。このお知らせにNVCプロセスにおいてオンライン手続きを行うのに必要なcase numberが記載されています。

オンライン上でのフォーム提出や申請料の支払いなどやることの多いNVCプロセス、こちらも順を追って振り返っていきます。

 

1: Choose an Agent

→DS-261をオンラインで提出します。NVCから連絡を受ける人を選定して下さい、というものなのですが弁護士を利用している方は弁護士を、そうでない方は申請者本人、家族、信頼できる友人(信頼できる人なら誰でもOK)を選びます。私たちは夫にしました。一体何のためにあるのか謎のステップです。

Please allow up to 3 weeks for the NVC to process your DS-261 before continuing to the next step.

必要性が謎な上、とてつもなくシンプルなフォームに関わらず3週間も審査に掛かるですと…!?私たちは6日で承認されましたが、VISA手続きは忍耐の連続です。


2: Pay Fees

→DS-261が承認されると申請料を支払えるようになります。申請料は

① AOS fee(Affidavit of Support Fee) $120

② IV fee(Immigrant Visa Application Processing Fee)  $325

の2種類あり、①AOSの支払いが承認されてから②IV feeを支払えるようになります。…めんどくさい!!一気に払いたい!!しかもそれぞれの支払いが完了するまでに1週間ほど掛かり、ここでもまた待ち時間にやきもきするのでした。

 

3: Submit visa application form

申請料金の支払いが完了するとオンライン上でDS-260(移民ビザの電子申請)に進めるようになります。何十ページにも渡る膨大な量の情報を入力しないといけないので覚悟が必要です。私はあらかじめDS-260のサンプルページ(下記リンク)を印刷してそれを見ながら入力しました。それでも1時間くらいかかったでしょうか。

https://travel.state.gov/content/dam/visas/DS-260%20Exemplar.pdf

入力画面サンプルです。どんな質問があるか目を通すだけでも作業がはかどります。

 

入力時は各ページに保存ボタンがあるので、こまめに保存しながら作業するのがおススメです。時間が掛かったり、ネットワークエラーでせっかく入力したものが消えてしうことがあるようです。

 

・両親の出生地(それぞれの戸籍謄本に記載されているもの)

・過去に住んだ住所(引っ越した日付も)

・過去5年?5回?のアメリカへの渡航歴(last five U.S. visitとは…)

・最終学歴の学校英語名・住所

・職場の英語名・住所

 

特に上記の項目はあらかじめ調べておいた方がスムーズに入力できると思います。

 

過去に住んだ場所については役場で「戸籍の附票」を取りました。住民票だと現住所、前住所のみしか記載されていませんが戸籍の附票は過去の転入歴が全て記載されています。引っ越しの多かった私は大助かりでした。(ただし、本籍を移動している方は本籍移動後のものしか記載されていないのでそのような場合は転籍前の戸籍の附票を取る必要があります)

 

アメリカへの渡航歴については色んな方のブログを参照しても「過去5回分」なのか「過去5年分」なのかはっきりしませんでした。last five U.S. visitってちょっと分かりにくいですよね…。私は過去5年でピッタリ5回でしたので5回分入力しました。はっきりした日付が分からなければ大体で良い、と注意書きがありましたがパスポートの入国/出国スタンプを確認し、更に下記のサイトでダブルチェックした情報を入力しました。view travel historyをクリックし、パスポート情報を入力すると過去の渡航歴が一覧で見れます。

https://i94.cbp.dhs.gov/I94/#/home#section

 

過去の住所についても、アメリカへの渡航歴についてもNVCが掘り下げて調べることはないとは思うので大体でも大丈夫だったかも知れませんが、念には念を…ということで正確に入力しました。

最後の方のページはテロ行為を行ったことがあるか、麻薬グループと関りがあるかなど、夫曰く「読まずに全部NOで大丈夫だ!」な質問がずらーーーっと並びますが一応、すべてに目を通してポチポチとNOをクリックしていきました。

 

全ページ入力して保存した後、間違いがないか夫にも確認してもらってから提出。オンライン上に保存出来て、後から確認できるので便利ですが、それにしても大変な作業でした。

4: Collect Financial Documents

渡米後に政府の援助(生活保護など)を受けずに生活できることを宣誓する為の書類です。これは夫側で用意する書類だったので私はノータッチでした。納税証明書や収入証明書などを提出したようです。povertry guideline(貧困ガイドライン?)で125%以上上回っていないと共同スポンサーをつけないとならないようで、これは居住する州や扶養人数によって変動するようです。以下のサイトを参考に↓

https://www.uscis.gov/i-864p

 

5: Collect Supporting Documents

welcome letterに同封されていたリストを元に必要な書類を集めます。私たちが受け取ったリストはこちら。

 

f:id:im_mizinco:20180923044544j:plain

list

 ケースごとに内容が違うようです。2と3が夫側が用意する書類(financial documents)で、4が私側が用意する書類(suporting documents)です。

 

私が用意した書類は…

birth certificates → 戸籍謄本コピー

marriage certificates → 戸籍謄本コピー

valid, unexpired passport → パスポートコピー

police certificate  → 犯罪経歴証明書(原本)

translations →  戸籍謄本の英訳

です。

 

戸籍謄本が出生の証明(birth certificate)と婚姻の証明(marriage certificate)を兼ねています。こちらはUSCISに一度提出済なので「また…?」と思いつつもう一度新しいものを取り寄せ、英訳はエクセルフォーマットの日付と発行番号のみ変更しました。婚姻受理証明書とその英訳を送る方もいるみたいですが、私は戸籍謄本のみ提出しました。全てphotocopiesを送ってください、とのことでしたが犯罪経歴証明書については開封厳禁でコピーの取りようがなかったので原本をそのまま送付しましたが最終的に問題なかったです。

6: Submit Documents to the NVC

いよいよです!4と5で集めた書類を一緒にNVCに送ります。これをIVパッケージ(immigrant visa パッケージ)と言います。この審査が終わると、ケースはNVCから日本のアメリカ大使館に移されて面接の日程が決まります。IVパッケージの送付から面接まで2ヶ月ほどかかりますが、USCISでのなが~~~~い待ち時間を思えばあっという間です。VISA取得まであともう少し。

 

ポイント

・NVCでは受け取った書類を機械で一枚一枚読み込みするそうです。なので書類はホチキスで止めたり、一枚ずつクリアファイルに入れたりせずにまとめてファイルに入れて送りました。

 

・公式のインストラクションでは

After you collect your financial forms and supporting financial evidence, you and each family member immigrating with you to the United States should collect the civil documents that are required to support your visa application. 

とまるで、4と5のステップが別々のもので4が終わってから5をするのように書かれていますが実際は同時進行で進めることが出来ます。特に犯罪経歴証明書は自治体により申請から取得まで2週間以上かかることもあるので、プロセスを把握して早めに動くことで書類集めがスムーズに進みます。とは言っても、犯罪経歴証明書の有効期限は1年間なのと、公的な機関(VISAのケースだと移民局)が発行を要求している証拠がないと受理してもらえません。私はNOA2のI797のコピーを持参しました。指紋採取が必要な為、代理申請は不可。自治体によっては手数料が掛かったり、パスポートの他に住民票が必要なところもあるのでお住いの都道府県の県警に確認してみてください。

 

また、1年以上外国に居住したことがある人はそれらの国全ての警察証明書を提出する必要があるということなので該当する方は外国から警察証明書を取り寄せる方法も調べておいた方が良いですね。大変そう…!

 

しかし振り返っていて改めて思いましたが、VISAの手続きって本当に分かりにくいですね。最初の請願書はUSCIS、次にNVC…更に途中途中で市役所や県警にHPや電話で確認を行ったりとあっちこっちの情報を集めながらやらないといけないのでストレスですよね…。どこか1カ所に情報がまとまっていてそれに沿って進めれたらいいんですけどね。

 

私も手続き中はVISA申請中の方のブログ等を参考にいっぽ先のステップを意識しながら行っていました。この備忘記録が少しでもVISA申請中の方の助けになれれば、と思います。

 

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